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KOJIKI

日向神話絵本 古事記とKOJIKI

 『古事記』には、神々の時代における神話物語から、第三十三代推古天皇までの各天皇の事跡が記されています。飛鳥時代の政変により、炎上した蘇我氏の屋敷に集めてあった天皇家の歴史書が焼失したため、天武天皇の命によって稗田阿礼が誦み習っていた日本各地の物語と、新たに集められた資料を取捨選択されてまとめられました。

 当時使われていた中国から伝わった漢文だけでは日本人の感情が表現できなかったので、まだ平仮名も片仮名もない時代に、昔からの言葉を正確に書き表そうと、編纂した太安万侶は漢文にはない「てにをは」に「而爾乎者」を充てるなど、音と訓で表す方法を考えました。

 一方、『古事記』編纂の八年後に完成した『日本書紀』のほうは、公的な歴史書として公用語の漢文で書かれています。

 さて、『古事記』の神話物語には、神話発祥の地と言われる宮崎を舞台にした物語がいくつも書かれています。現存する最古の歴史書であり、人々の悲哀や当時の社会観を、歌を織り交ぜて書き記した文芸作品でもある『古事記』から、『KOJIKI』は宮崎を舞台にした4つの神話を選んで、美しくファンタスティックな絵で描き出し、シンプルな文章を添えました。ダイナミックなストーリーと神々の細やかな息づかいをお楽しみいただき、『古事記』への興味が深まれば幸いです。

 イザナギとイザナミの国造り、黄泉の国の話、アマテラスとスサノオの誓約(うけい)、ヤマタノオロチに因幡の白兔、コノハナノサクヤヒメやトヨタマヒメの出産等々、『古事記』の上巻だけでも、ひとつのお話として成立するストーリーがたくさんあります。それらは神話なのかそれとも本当にあったことなのか、『古事記』の持つ多くの謎もまた『古事記』ファンにはたまらない魅力なのかもしれません。

絵:工藤恭弘(はにわ広告事務所/グラフィックデザイナー)

文:萩原尉子(はにわ広告事務所)

協力:黒岩 昭彦(鵜戸神宮宮司)

  :井上優(特定活動法人iサイト)

Special Thanks:霧島酒造株式会社

神話の絵本『KOJIKI』 2019年発行

¥1,650(税込)

 

各所にて好評販売中!!

宮崎空港

・宮崎県立西都原考古学博物館

・平和台公園内 ひむか村の宝箱 他

通販も行っております。

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