神話と宮崎-Ⅲ
本郷山華祭り山車完成!
神輿にはコノハナサクヤヒメ
桜の花を華やかに枝垂らせた花山車
宮崎市の「地域のお宝発掘・発展・発信事業」(以下、お宝事業)として、本郷地域では一般社団法人本郷山華会が提案した「山華まつり」が採択された。日頃から本郷地区を拠点に神楽や獅子舞、また、田元神社駐車場に風鈴回廊を設置するなどの活動を続けている本郷山華会だが、本郷独自の山車を作り、春には通りを車両通行止めにして、獅子舞や神楽などが練り歩く「本郷山華祭り」開催を目指している。完成した花山車は祭りの目玉だ。山車に乗せられた神輿に納められているのは田元神社の祭神でもある木花開耶姫命だ。
2020年4月15日の除幕式
サイドに描かれた龍の絵
左から岩切映美子氏・萩原・YAMADAKEI氏
本郷地区には木花開耶姫命、子どもの山幸彦(彦火々出見命)の妻の豊玉姫命、その父の豊玉彦命(海神神)を祀っている田元神社があります。花山車は、神様の中でも美人の神様「木花開耶姫命」と海の女神「豊玉姫命」をイメージして制作しました。花山車に乗せられた神輿に納められているのは木花開耶姫命。御輿の周りの胴懸には、正面に豊玉姫命(海の女神)、左側面には天照大神(太陽の女神)、右側面には木花開耶姫命(安産や子育ての女神)、背面には天鈿女命(芸能の女神)を配置しました。また、御輿の最上段は木花開耶姫命の象徴である桜の花で屋根を覆い、船の側面には海の神の化身である龍を描きました。 「本郷花祭り」は、皆で話し合って女性の祭りにしたいと思っています。宮崎市で一番新しい祭ですので沢山の人が関わって欲しいと思っています。特に女性の皆様よろしくお願いいたします。
はにわ広告事務所は、花山車の制作に関わらせてもらいました、木花開耶姫命の人形は人形作家の岩切映美子先生に、龍の絵はYAMADAKEI氏に描いてもらいました。御輿の制作は空港のジオラマなど30年以上の付き合いのある三浦功之輔氏にお願いし1年かけて制作しました。本郷山華会に入れてもらいプロデュースさせてもらったことに感謝しています。神楽や稚児行列の衣装等は本郷山華会メンバーが手作りで仕上げました。2021年2月に花山車を地域の人々にお披露目。第一回本郷山華祭りは令和4年4月29日に予定されています。
御輿の周りに4人の女神が胴懸に描かれている
コノハナサクヤヒメは人形作家の岩切映美子氏の作品
御輿の周りに4人の女神は、
霧島酒造企画コンペで入賞した
「西橘フラッグ」が使われました。
霧島酒造企画コンペ、西橘霧島フラッグに、
日向神話の女神を、ミュシャ風の絵で挑戦。
2008年に、春は木花開耶姫命(安産や子育ての女神)、夏は豊玉姫命(海の女神)、秋は天鈿女命(芸能の女神)、冬は天照大神(太陽の女神)を描き入賞して西橘通りに春夏秋冬に1ヵ月づつ掲示されました。また、霧島酒造のご協力で、本郷花山車の胴懸に使用することになりました。